研究課題
基盤研究(C)
国家・社会・市場の関係について再考することは、いわゆるグローバル化の中で急務となっている。強制的な活動領域としての国家と自発的な活動領域としての社会(市民社会)とを単純に対立的にとらえることは、市場経済の領分が拡大する現在においては、人々の問の連帯を実質的に担保するという観点から受け入れがたい。本研究では、政治理論や現代政治分析の最新の動向を総合し、国家・社会関係のはらむ両義性を確認し、とりわけ、現代において国家が果たしうる積極的な役割を探ることに成功した。
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情況 2009年3月号
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