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2009 年度 実績報告書

アメリカ「反体制」思想の21世紀的展開:市民的政治文化の理論的・実証的研究

研究課題

研究課題/領域番号 19530119
研究機関新潟国際情報大学

研究代表者

越智 敏夫  新潟国際情報大学, 情報文化学部, 教授 (20247183)

キーワードアメリカ合衆国 / 政治思想 / 現代思想 / 市民社会 / 政治理論 / リベラリズム / 同時多発テロ / 政治文化
研究概要

本研究は、アメリカ合衆国における「反体制」思想の系譜、特に同時多発テロ以降のブッシュ政権の政策を批判する政治活動や市民政治的諸相を研究対象とし、その思想的意義について議論するものである。3年計画の最終年度にあたる平成21年度においては、前年度までの2年間におこなったアメリカ政治における「反体制」思想に関連する重要な理念的整理を整理、統合した。
初年度から2年度においては、アメリカの民主主義理論が「反体制」という観念をどのように精緻化してきたのかということを中心にしてきた。そこでさらに問題となるのは、政治権力、あるいは政府与党に対して複雑な様相を見せる具体的な政治運動のなかで、何が「反体制」として概念化されてきたのか、またそこに生じる政治文化的な特性とは何かということである。以上のような視点を追加して最終年度の本年は全体の論点を整理してきた。
そうした理論研究の成果を統合するに際して、最終的な草稿案に含まれるいくつかの論点に関してアメリカ合衆国の研究者から批判・批評を得るために訪米した。3月後半にフィラデルフィアで開催されたThe Association for Asian Studies(AAS)の年次大会の機会を利用して、多くの研究者と意見交換をおこなった。その際、政治文化理論が現実の市民政治のなかで果たす現状肯定的な機能が中心的議題となった。最終的な原稿においてはその点をさらに加筆した。その内容は『自己肯定するアメリカ』(ミネルヴァ書房)として刊行するため入稿済である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2010

すべて 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [学会発表] 政権交代と市民政治の課題2010

    • 著者名/発表者名
      越智敏夫
    • 学会等名
      新潟県選挙管理委員会研修会
    • 発表場所
      新潟県自治会館大ホール
    • 年月日
      2010-02-18
  • [図書] 自己肯定するアメリカ2010

    • 著者名/発表者名
      越智敏夫
    • 総ページ数
      250
    • 出版者
      ミネルヴァ書房(原稿入稿済)

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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