研究課題/領域番号 |
19530122
|
研究機関 | 龍谷大学 |
研究代表者 |
高橋 進 龍谷大学, 法学部, 教授 (30136577)
|
研究分担者 |
坪郷 実 早稲田大学, 社会科学総合学術院, 教授 (20118061)
石田 徹 龍谷大学, 法学部, 教授 (50131313)
畑山 敏夫 佐賀大学, 経済学部, 教授 (10180887)
小堀 眞裕 立命館大学, 法学部, 教授 (70253937)
神谷 章生 札幌学院大学, 法学部, 教授 (60269719)
|
キーワード | 政治学 / 比較政治 / 9.11 / 社会的排除 / 市民社会 |
研究概要 |
本研究は、9.11以後の西欧と米国の市民社会の変容と門主主義の変化を、市民的自由の制限、移民政策・福祉国家の変化、防衛的ナショナリズムの台頭を焦点に、「閉ざされた社会」への変容過程として捉え、これへの市民社会の対抗状況を明らかにすることを目的としている。具体的には、これを地域の公共空間レベルで実証的に分析し、欧米の共通点と相違点を抽出し、市民社会強化戦略の実践的な政策提言を行うことをめざしている。 平成19年度は2回の研究会を行った。7月21日の第1回研究会(於:龍谷大学)では、畑山、「ルペン最後の闘いと挫折-2007年大統領選挙をめぐって」、馬場優(ゲスト)「アルバニア候国憲法制定問題(1912-1914)-オーストリア・ハンガリー帝国バルカン問題専門家ラヨシュ・タローシを中心に」の報告を受け、フランス、バルカンをはじめヨーロッパのナショナリズムと移民問題を検討した。12月22日〜23日に合宿研究会を行った(佐賀大学、ウェルハートピア武雄)。八谷まち子(ゲスト、九州大学法学部)「トルコのEU加盟交渉の進展-2007年7月以降の状況」、畑山敏夫「L.ジョスパンのS.ロワイヤル批判」の報告を受け、EUにおけるヨーロッパ・アイデンティティの模索状況、社会党など諸政党の市民社会論や社会構想を検討した。現地調査は、神谷が8月〜9月に米国カリフォルニアで実施した。平成19年度はメンバーの日程上の都合で計画通りの現地調査を実施できなかったので、資料とデータ収集を中心的に実施した。
|