研究分担者 |
上田 道明 佛教大学, 社会学部, 准教授 (00388076)
加茂 利男 大阪市立大学, 法学研究科, 教授 (80047357)
桑原 武志 大阪経済大学, 経済学部, 准教授 (90351436)
徳久 恭子 近畿大学, 全学共通教育機構・共通教養科目担当, 講師 (60440997)
藤井 禎介 立命館大学, 政策科学部, 講師 (70350931)
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研究概要 |
2007年度は,研究計画に従い,まず,最近のグローバル都市の研究動向についての文献調査を行い,研究テーマを設定し,本研究の全波にわたる調査項目を検討した。これを踏まえて,9月に大阪市の政策企画担当者にヒアリング調査をかけた。この調査に於いて,国内の大都市政策の一つの方向性として,いわゆる「創造都市戦略」が大都市の政策担当者の関心に上がっているとの知見を得た。これを受けて,10月・11月は「創造都市戦略」に関する文献研究を行った。12月には,創造都市戦略を具体化において先進都市となっている横浜市の事例について,鳥取大学の野田邦治教授を招いて,レクチャーを受ける研究会を行った。1月には,横浜市の創造都市事業担当部局と政策担当部局に,大阪市に対して行った調査項目に若干の修正を加えた項目について,ヒアリング調査を行い,また創造都市事業の現場を訪問した。さらに,3月には,現在「欧私有文化首都」を開催している英国・リバプール市を訪問調査し,創造都市事業の欧州版ともいえる事業の背景や執行体制,そこで見られるガバナンスの変化などについての有益な情報を得た。 このように,2007年度は,2度の国内都市調査と海外調査を行い,事例についての資料収集を行うことが出来たことが成果としてあげられる。しかし,そこで得た知見や情報についての整理作業が不十分であり,理論的・政策的インプリケーションを引き出せなかった点が2007年の研究の不十分点である。
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