研究課題
本研究の最終年度となる平成22年度では、継続的な作業として、2008年米国大統領選挙の評価、米国ムスリムの動向、および米国ムスリムと米国政治との関連について、新規に刊行された書籍および発表された研究誌論文の収集と分析を行った。また、インターネットを用いて、本研究に関連する膨大なデータを検索し、過去3年間のものと合わせて簡易なデータベースとして蓄積した。この作業により、過去数年にわたる米国ムスリムと米国政治外交との関連文献とデータは概ね集積できたと考えられる。本研究が、米国ムスリムと政治との関連という新規の分野を対象としているゆえ、このような資料とデータの集積は、今後の同分野の研究継続と発展のために貢献することが可能であろう。本研究の最終年度として、これまでに収集した資料・情報の分析を行い、これに基づいた研究論文の執筆にとりかかった。その一部は、研究会で発表し、それに基づいた研究論文として刊行したが(下記)、本研究の包括的な成果としての長編の論文(集)は、現在とりまとめの最中であり、今年(平成23年)中には、何らの形で刊行することを念頭に置いている。分量が多いので、通常の研究誌論文としての投稿ではなく、独立した研究書(資料編も含むもの)として刊行する予定である。また、今年5月21-22日に開催される日本中東学会(於京都大学)で、本研究の成果の-部として研究報告を行うことが予定されている(5月22日、第6部会、報告タイトル「米国ムスリムの政治的関与-大統領選挙を中心として-」)。
すべて 2011
すべて 雑誌論文 (1件)
イスラーム世界研究(京都大学イスラーム地域研究センター発行)
巻: Vol.4, No 1-2(出版遅れにつき未確認)