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2008 年度 実績報告書

市場経済における情報格差と協力的ベイジアン・ゲームの研究

研究課題

研究課題/領域番号 19530160
研究機関明星大学

研究代表者

山崎 昭  明星大学, 経済学部, 教授 (70143716)

キーワード経済理論 / ゲーム理論 / ミクロ経済学 / 情報経済学 / ベイジアン経済
研究概要

本研究の目的は,経済主体間に情報格差が存在する場合の経済主体の戦略的行動と協調的行動の相互作用が,経済の制度や組織にどのようなインプリケーションをもたらすのかをゲーム理論的に分析することにある。特に、個々の経済主体が異なる情報を持って行動するような状況における戦略的行動と協調的行動の相互作用と,経済主体全体の情報構造の関係を分析することを目標としている。
本研究計画の特徴を分析上の枠組みから言えば,経済制度あるいは経済組織に関する下記の諸問題を,経済構成員間の戦略的な協力ゲームとして表現し分析を行う点にあり,特に,各意思決定主体の間で保有する情報に格差が存在する場合の情報構造との関連で分析する点にある.研究期間中に考察する具体的な研究テーマとして,以下3つの課題がある.1)ベイジアン経済におけるゲーム解の分析、2)経済における情報伝達プロセスもしくは情報のアップデートと解概念の研究、3)情報のネットワークを伴う経済制度分析とシステム分析への適用、である。
H20年度の理論的研究作業は、前年度に続き、1)ベイジアン経済における協力的戦略ゲーム解の分析と経済における情報のアップデートに関する理論的モデルの検討、2)経済における情報伝達プロセスもしくは情報のアップデートと解概念の検討、3)大きなベイジアン経済における協力的戦略ゲーム解の分析、に関して進められた。既に発表した成果以外についてもとりまとめ作業が進行中であり、今後、とりまとめを順次完成させて行く予定である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 2件)

  • [雑誌論文] Incentive Efficient Risk Sharing in a Settlement Mechanism2008

    • 著者名/発表者名
      Akira Yamazaki, 他
    • 雑誌名

      Journal of Economic Theory 142

      ページ: 178--185

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 経済における不完備情報のベイジアン表現について2008

    • 著者名/発表者名
      山崎昭, 他
    • 雑誌名

      明星大学経済学研究紀要 39

      ページ: 21--30

  • [雑誌論文] Uniform continuity of the value in zero-sum games wit differential information2008

    • 著者名/発表者名
      Ezra Einy, 他
    • 雑誌名

      Mathematics of Operations Research 33

      ページ: 552--560

    • 査読あり

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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