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2009 年度 実績報告書

市場経済における情報格差と協力的ベイジアン・ゲームの研究

研究課題

研究課題/領域番号 19530160
研究機関明星大学

研究代表者

山崎 昭  明星大学, 経済学部, 教授 (70143716)

キーワード経済理論 / ゲーム理論 / ミクロ経済学 / 経済数量 / Debreuコンジェクチャー
研究概要

本研究の目的は,経済主体間に情報格差が存在する場合の経済主体の戦略的行動と協調的行動の相互作用が,経済の制度や組織にどのようなインプリケーションをもたらすのかをゲーム理論的に分析することにあり、特に、個々の経済主体が異なる情報を持って行動するような状況における戦略的行動と協調的行動の相互作用と、経済主体全体の情報構造の関係を分析することを目標とした。
課題としたのは、経済制度あるいは経済組織に関する下記の諸問題を、経済構成員間の戦略的な協力ゲームとして表現し分析を行う点にあり、各意思決定主体の間で保有する情報に格差が存在する場合の情報構造との関連で分析する点にあった。研究期間中の具体的な研究テーマとして、つぎの3つの課題掲げた。1)ベイジアン経済におけるゲーム解の分析、2)経済における情報伝達プロセスもしくは情報のアップデートと解概念の研究、3)情報のネットワークを伴う経済制度分析とシステム分析への適用、である。そしてH19年度とH20年度に、1)ベイジアン経済における協力的戦略ゲーム解の分析と経済における情報のアップデートに関する理論的モデルの検討、2)経済における情報伝達プロセスもしくは情報のアップデートと解概念の検討、3)情報のネットワークを伴う経済制度分析とシステム分析への適用等に関して並行的に研究作業が進められた。その結果1)および3)については、すでに論文を公刊した。H21年度には、さらに、2)および3)についての研究作業を行って来た。この研究作業の結果の一部は論文および研究書の一部として公刊が決定し、これらの成果以外についても今後公刊する予定である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 経済分析の歴史における経済数量の認識と表現形式について-Debreu コンジェクチャーの視点から-2010

    • 著者名/発表者名
      山崎昭
    • 雑誌名

      三田学会雑誌 103巻1号(掲載決定)

  • [学会発表] 経済分析の歴史における経済数量の認識と表現形式について2009

    • 著者名/発表者名
      山崎昭
    • 学会等名
      慶應義塾大学経済学会
    • 発表場所
      パレスホテル箱根
    • 年月日
      2009-07-12
  • [図書] 『経済学のエピメーテウス』の中の一つの章「経済分析の歴史における経済数量の認識と表現形式について-Debreu コンジェクチャーの視点から-」2010

    • 著者名/発表者名
      山崎昭
    • 出版者
      知泉書館(公刊決定)

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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