研究概要 |
■研究内容・研究成果 平成21年度は、「1990年から今日までの『論争』」について研究を行い,旧ソ連をはじめとする旧社会主義経済の崩壊を契機として「論争」への関心が再度高まりをうけ実施された膨大な数の研究を理論史の観点からの総括を行い,その経済学史上の意義を明らかにした. ■関連文献の収集および電子ファイル化 「社会主義経済計算論争」に関して世界最初の体系的な研究所の一つであるK.ティシュの博士論文(1932年ボン大学提出)「中央集権的に組織された社会主義共同体における経済計算と分配」の翻訳を引き続き行ない,電子ファイル化した.本資料は国際的な観点からの貴重なものであり,その保存価値は極めて高い.また,また「1990年以降,最近に至るまでの『論争』」に関する論文を整理した. ■研究成果の発表・公表 平成21年7月14日-17日開催の第22回オーストラリア経済思想史学会(ノートルダム大学,オーストラリア)において,"Japanese Contribution to the Calculation Debate:K.Yamamoto's Economic Calculation"の研究報告を行った.また,平成22年3月24日-27日開催の第14回ヨーロッパ経済思想史学会(アムステルム大学,オランダ王国)において,"Mises and Kantorovich on Economic Calculation"の研究報告を行った.
|