研究課題
基盤研究(C)
イタリア啓蒙思想のコスモポリタンな性格は、本研究において奢侈論にかかわる以下の3点の解明をつうじて、明確となった。第1に、奢侈を文明の進歩の原動力とする見解の根拠に『百科全書』序論が利用されていること、第2に、エルヴェシウスの見解からの示唆もあって、奢侈を社会的剰余ととらえることで、奢侈と文明という問題設定のなかで剰余の社会的分配にかんする議論が可能となったこと、第3に、奢侈の概念は社会的剰余の消費から蓄積を見渡す用語として、イタリア経済思想史において重要であったこと、である
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福山市立女子短期大学紀要 第37号
ページ: 29-36