17世紀イングランドの信用制度についての議論を、経済的要因よりは、むしろ評判や信頼性など社会・道徳的要因が重要な役割を果たしていたのではないか、という問題意識のもと、この時期無数にあった銀行案を中心に調査を進めた。2005年にオーストラリア経済思想史学会で報告した、名誉革命期までの17世紀の諸銀行案についての論考を改良し、英文雑誌に投稿し、2011年にEuropean Journal of the History of Economic Thoughtに掲載される。また、土地登記と信用の確立についての論考、信用制度と利子率をめぐる論争についての論考などをまとめ、ヨーロッパおよびオーストラリアの学会で報告し、その後英文専門雑誌への投稿にむけて改良した。
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