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2008 年度 実績報告書

ベイズ法による動学的多変量離散選択モデルの推定方法の開発とその応用

研究課題

研究課題/領域番号 19530177
研究機関北海道大学

研究代表者

長谷川 光  北海道大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (30189534)

キーワードベイズ統計学 / MCMC / 順序プロビット / 動学的離散選択モデル
研究概要

本研究の目的は, ベイズ法による動学的多委量離散選択モデルの推定雄の開発とその経済データーの応用である. 離散選択モデルのベイズ法による推定方法に関しては, 今日まで多数の研究がなされてきたが, パネル・データに対応した動学的多変量順序データモデルの推定を試みた文献は今までにそれほど多くない. そこで, 本研究の目的の1つは, パネル・データを用いた動学的多変量順序データモデルのベイズ推定の方法を開発することにある. また, 本研究で開発したベイズ手法を実際の経済パネル・データに適用することで, 単に統計的手法の開発にとどまらず, その実行可能性を明らかにする。以上により, 経済パネル・データ及び経済サーベイ・データを用いて離散選択モデルの実証分析を行う多くの分野に貢献できる.
具体的には, 平成20年度は, ベイズ法による動学的多変量順序プロビットモデルの推定方法を考え, 実際の経済データへの応用を考察した. また, ベイズ法による順序プロビットモデルをWorld Values Surveyの各国データに適用し, その推定結果に基づく幸福度の不平等指数を考案した. 現在得られた研究成果をディスカッション・ペーパーにまとめる作業を行っている. 更に, 昨年度に執筆し, 専門誌に投稿した論文の査読者のコメントに基づく改訂作業の過程で, 昨年度のモデル開発作業の問題点を洗い出し, 今年度並びに来年度の手法開発に活かす知見を得た. なお, 専門誌への投稿論文のうち, 観光客の満足度データを扱った論文がTourism Management誌に, 1変量動学的順序プロビットモデルの推定を扱い, 家計経済研究所の「消費生活に関するパネルデータ」の満足度データに適用した論文がCommunications in Statistics-Simulation and Computation誌に掲載が決定した.

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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