研究課題
本研究の目的は、無限次元の局外母数を推定する必要がある場合の方が、無限次元の局外母数がわかっている場合よりも興味があるパラメータの推定量の分散が小さくなるという不思議な現象を解明する。この推定量の分散の逆転現象を分析する既存の研究では、局外母数が有限次元の場合のみを対象にしていた。本研究ではそれを、無限次元の場合にまで拡張しノンパラメトリックに関数を推定する必要のあるセミパラメトリックモデルにおいても適応可能なものとする。本年度はこの現象が起きる理論的な分析を行い、この現象が発生するための必要条件とわかりやすい十分条件を導出し学術誌に発表をした。
すべて 2008
すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件)
Journal of Human Capital Vol. 2, No. 1
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Journal of the Japan Statistical Society Vol. 38, No. 1
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Econometric Theory Vol. 24, No. 6
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