(1)日本に関する分析:「失われた10年」における日本の家計消費・貯蓄行動について分析した。バブル前後で全国消費実態調査の個票を使った推定結果では、バブル前後で構造変化が起こった。その影響は21世紀に入っても残っている。 (2)日本とアメリカ合衆国:日本とアメリカの消費者行動の基礎になる経済統計の正確さについて検討した。アメリカではCEXデータの個票を使った分析を行ったが、両国とも耐久消費財に関してマクロ統計とミクロ統計の間でギャップが見られた。 (3)日本とヨーロッパ:高齢者消費に関する分析を行ったが、規模に関する経済性は両国とも顕著であった。この問題は集計問題と政策の両面で影響を及ぼす。
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