研究課題/領域番号 |
19530188
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研究機関 | 法政大学 |
研究代表者 |
森 博美 法政大学, 経済学部, 教授 (40105854)
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研究分担者 |
西村 善博 大分大学, 経済学部, 教授 (50172705)
伊藤 伸介 明海大学, 経済学部, 講師 (90363316)
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キーワード | フレーム / データ・ベース / SSD / ローリングセンサス / MAF / virtual census / TIGER |
研究概要 |
研究代表者である森は、オランダ中央統計局において同国における家計関連統計調査のフレームとしての機能を果たしているSocial Statistical Database(SSD)の整備並びに維持管理部門の統括担当者であるBart Bekker氏ならびにVirtual Censusの実施責任者であるEric Nordholt氏に対する聞き取り調査を実施し、同国における世帯フレームの整備とその機能、さらには将来の展開方向についての情報収集を行った。研究分担者の西村は平成19年度に引き続き、INSEE、人口学研究所等での調査を実施し、ローリングセンサスの準備状況、特に同センサス方法の核心部分である推計方法の精緻化についての情報収集を行った。伊藤は、平成19年度にアメリカ商務省センサス局において実施した同局が維持管理する世帯フレームMAFおよびそれと連動した地理空間データ・ベースTIGERの現状と課題に関する調査結果の整理を行った。いずれも、本年度の課題として当初より掲げていたものである。 これらの研究成果については、すでに日本統計学会(慶応大学)の企画セッションにおいて報告するとともに、学会誌等でも公刊している。それらは、新統計法の本格施行に向けて新たな制度設計に取り組むわが国政府統計関係者に最新の海外の統計の実情に関する情報提供としてだけでなく、ODAの一環として南米諸国の政府統計職員を対象に実施されている研修においても取り上げられ、社会的貢献としても実質的な意味を持っている。
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