無形資産の価値評価法として、コストアプローチ、再調達コスト評価法、マーケットアプローチ、類似取引非核法などがある。平成20年度は、企業の環境CSR活動によって獲得できる、企業のCSRブランド価値を評価するために、コーヒーや茶の飲料水メーカーの廃棄物リサイクルに注目し、完全自己循環型のビジネスモデルの場合を価値評価する。コーヒー等の飲料水メーカーは、その廃棄物をリサイクル業者に回し、多くの場合それは堆肥化されて処理される。しかし、堆肥は過剰気味であり、放置された堆肥からメタンを発生している場合も多い。本論文では、自社のコーヒー粕や茶粕から活性炭を作る場合の環境CSRブランド価値評価を行う。モデルの定式化では、不確実性として、飲料の需要の変動を考慮し、需要に対応して自ら利用する大量の水を洗浄する活性炭と廃棄物から製造される活性炭のバランスから価値評価する。
|