研究分担者 |
伊藤 宣生 山形大学, 人文学部, 教授 (30024938)
砂田 洋志 山形大学, 人文学部, 准教授 (90282194)
下平 裕之 山形大学, 人文学部, 准教授 (30282932)
山田 孝子 関西学院大学, 総合政策学部, 教授 (80272053)
吉田 正之 新潟大学, 大学院・実務法学研究科, 教授 (00220682)
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研究概要 |
(1)中心市街地活性化の類型化に関する研究では,中心市街地の特徴や活性化の度合いを表現しうる指標としてどのようなものが適切であるかについて,地域活性化に関する既存の指標などを参考にして考察を行った。その結果,居住人口,店舗数,商品販売額,従業景数および事業所数における都市全体の値と中心市街地の値との比率を用いることによって,各都市の中心市街地の特徴を表現できるという結論を得た。新しいまちづくり三法における中心市街地活性化基本計画の認定された各都市において共通性の高い諸指標を作成していることに注目し,研究を継続する予定である。 (2)地域資源の保有形態や大都市へのアクセスの容易さの相違が各都市の中心市街地に与える影響に関する分析では,四国4県の県庁所在地における中心市街地を比較検討することが有意義であるとの結論を得た。平成19年度は高知,高松,徳島について中心市街地の実態や活性化政策について聞き取り調査や実態調査を行い,地域固有の資源の保有状況,教育機関や公共施設の立地,公共交通機関網などが中心市街地に及ぼす効果について比較検討を行った。同時に,既存の商店主の既得権を保証しつつ,老朽化した建物の建て替えや人気ブランドの店舗の誘致を実現していく方法についても調査を行い,この調査結果はインセンティブの理論と関連づけて一般化可能であることが判明した。この他,三田,篠山における地域資源の活用方法や活性化政策について調査を行った。 (3)中心市街地を構成する経済主体の行動について外部性やインセンティブの理論と多様な制度や仕組みとの関係から考察を行った。
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