研究概要 |
世界経済の発展のためにWTO交渉が進められているが、多国間の包括的な合意が困難なために、2国間の自由貿易協定(FTA, Free Trade Agreement)締結が先行している。日本は2003年の対メキシコFTA交渉で、農業問題による交渉頓挫の経験を有しており、日韓FTAでも農業問題が交渉の鍵を握ると思われる。本研究では、農業問題などを分析し、貿易交渉打開に関る視点を提示することを目的とした。 実際の、本研究の過程においては、FTA交渉に関わる農業問題資料の収集を進めたが、日韓FTA交渉が遅延しており、資料収集には時間を要した。それでも、FTA交渉の背景となる、農業構造や地域グローバル化に焦点を当てることで、研究期間内の資料収集は進捗し、一定の成果をあげることが出来た。
|