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2007 年度 実績報告書

中小企業のイノベーション戦略に関する理論及び実証研究

研究課題

研究課題/領域番号 19530263
研究機関近畿大学

研究代表者

文能 照之  近畿大学, 経営学部, 准教授 (30388491)

研究分担者 辻 正次  兵庫県立大学大学院, 応用情報科学研究科, 教授 (90029918)
井戸田 博樹  追手門学院大学, 経営学部, 准教授 (10352957)
キーワードイノベーション / 経営革新 / 中小企業
研究概要

3年計画の初年度に当たる本年度は、まず文献調査から中小企業のイノベーションに影響を及ぼしていると考えられる項目の抽出を行った。その後、これらの項目を調査内容に盛り込んだアンケート調査票を作成し、中小企業新事業活動促進法の認定を受けている企業の中から5,000社を抽出し、それら企業に対して郵送法による調査を実施した。主な調査項目は、(1)企業・経営者のプロフィール、(2)経営環境と企業戦略、(3)企業の組織・風土、(4)イノベーションの発生状況と成果、(5)新規事業やプロジェクトへの取り組み、(6)地域との連携・集積メリットの活用、(7)公的支援の利用状況、(8)その他である。その結果、893社からの返信を得た(有効回答率17.9%)。
このデータを使用しイノベーションが生起している要因について分析を行った結果、企業が強みと感じている分野で、イノベーションが発生していることが明らかとなった。例えば、「製品・サービスの魅力」を強みと感じる企業では、新製品の開発、新規顧客この開拓、さらには新組織の構築が実現されているのである。また、「ITの活用」を盛んに行う企業では、新方式の導入が実現されているのである。さらに、産業集積とイノベーションとの係わりについてであるが、地域内で産業集積が存在していることを認知し、その機能を積極的に活用している企業で、新方式の導入や新供給先の確保でイノベーションが生起していることが明らかとなった。
これらの結果、中小企業でイノベーションが創発・促進される要因の一部が解明されたことは、今後の中小企業のイノベーション活動をより効果的に行うために有益になるものと考えられる。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 中小企業のイノベーション促進要因2008

    • 著者名/発表者名
      文能 照之
    • 雑誌名

      中小企業季報 第1号

      ページ: 1-13

  • [学会発表] 中小企業における企業家精神と革新的事業変革行動に関する実証分析2007

    • 著者名/発表者名
      文能 照之
    • 学会等名
      東大阪地域研究会
    • 発表場所
      近畿大学
    • 年月日
      2007-11-12
  • [学会発表] An Empirical Analysis of Factors Promoting IT Usage by SMEs:Case of Two Clusters in Japan2007

    • 著者名/発表者名
      井戸田 博樹
    • 学会等名
      IMAC (The International Institute of Industrial and Manufacturing Culture)
    • 発表場所
      ペルークスコ
    • 年月日
      2007-10-23

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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