1-1 受益・費用・負担に関する概念整理 平成19年度は、「1.研究枠組みの構築」における「1-1 受益・費用・負担に関する概念整理」および「1-2課金、整備財源調達の理論サーベイ」を実施するとともに、「2.制度の比較分析」における「2-1 欧米の課金、財源調達制度のサーベイ」を実施した。 受益と負担、費用の一致と、短期的な最適水準、長期的な最適水準について、需要の変化を踏まえつつ、今後必要な理論の構築を図った。受益・負担・費用については様々な要素があり、一致させることと社会的な最適化を実現することが同義であるとは限らず、課金等の調整によって最適化を求める必要がある場合がある。このことによって生じる政策的な課題について理論的な説明を整理した。 1-2 課金、整備財源調達の理論サーベイ 課金、整備財源調達の理論サーベイにあたっては、道路整備財源を既存の自動車関係諸税から再構築するに当たっての理論的背景およびその具体的な計画施策の導出を図った。 2-1 欧米の課金、財源調達制度のサーベイ 欧米の課金、財源調達制度のサーベイでは、道路利用に対する課金、道路整備の財源調達に関する制度について、先進の取り組みを行っている欧米諸国の現状、最近の取り組みについて整理するとともに、その比較対象としてのわが国における現状、最近の取り組みについても整理を行った。
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