• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2009 年度 実績報告書

地域活性化に貢献する地域通貨の研究

研究課題

研究課題/領域番号 19530281
研究機関広島市立大学

研究代表者

二村 英夫  広島市立大学, 国際学部, 教授 (00316134)

研究分担者 高雄 広雅  広島市立大学, 国際学部, 准教授 (80352540)
小川 一仁  大阪産業大学, 経済学部, 講師 (50405487)
キーワード地域通貨 / 地域活性化 / 貨幣理論
研究概要

これまでの実験経済学の手法を用いて、地域通貨の役割を分析したものを、「地域通貨の使用体験が公共財供給にもたらす影響」(広島市立大学国際学部のWorking Paper No. 11、中央大学『企業研究』に掲載予定)として執筆し、併せて、日本経済学会の秋季大会において「地域通貨の使用体験が公共財供給にもたらす影響」として発表した。これは、公共財への供給意欲が、地域通貨を利用した経験の前と後とで変化することが実証的に確認され、地域通貨の使用体験が地域の公共サービスの供給に十分寄与することを実験的に裏付けたものであり、地域通貨の役割に果たした意義は大きい。また、研究分担者の小川が本実験のデータを用いて、本実験で見られた行動原理を同定するための計算機プログラムを構築し、人間行動との比較を行った。これは京都大学経済論叢に掲載された。
さらに、2008年度に日本全国の地域通貨発行運営団体に対して実施したアンケート調査の結果をまとめたものが「最近の金融問題と地域通貨の可能性」(広島国際研究15巻)であり、日本の地域通貨発行運営団体の実態調査としての意味を持っている。次に、金融の行きすぎた自由化がリーマンショックを契機とする金融バブルの暴騰と崩壊をもたらしたとして最近の金融経済の状況を検討したものとして「多文化・共生・グローバル化」(ミネルヴァ書房、金融問題については、第1章金融自由化・グローバル化の功罪に記述)を出版した。
なお、本研究の派生的な結果として、代表者の二村が指導する広島市立大学国際学部の3年生が主力となり、2009年度第5回日銀グランプリに「地域活性化のための金融面からの推進運動の提唱(全国地域通貨のサポートを通じて)」というタイトルでエントリーし、入選を果たすことができたことを付記しておく。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 地域通貨の使用体験が公共財供給にもたらす影響2010

    • 著者名/発表者名
      高橋広雅, 小川一仁, 二村英夫
    • 雑誌名

      中央大学『企業研究』 (掲載決定)

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 強化学習モデルは人間行動をどの程度説明するか? -均衡が一度だけ移動する経済実験を例に-2010

    • 著者名/発表者名
      小川一仁
    • 雑誌名

      京都大学経済論叢 183

      ページ: 59-72

  • [雑誌論文] 最近の金融問題と地域通貨の可能性2009

    • 著者名/発表者名
      二村英夫, 高橋広雅, 小川一仁
    • 雑誌名

      広島国際研究 15

      ページ: 21-37

    • 査読あり
  • [学会発表] 地域通貨の使用体験が公共財供給にもたらす影響-経済実験による考察-2009

    • 著者名/発表者名
      小川一仁, 高橋広雅, 二村英夫
    • 学会等名
      日本経済学会
    • 発表場所
      専修大学
    • 年月日
      2009-10-11
  • [図書] 多文化・共生・グローバル化2010

    • 著者名/発表者名
      二村英夫(共著)
    • 総ページ数
      243
    • 出版者
      ミネルヴァ書房

URL: 

公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi