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2009 年度 自己評価報告書

地域経済の活性化と地域金融機関の役割

研究課題

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研究課題/領域番号 19530286
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 財政学・金融論
研究機関専修大学

研究代表者

小藤 康夫  専修大学, 商学部, 教授 (60142832)

研究期間 (年度) 2007 – 2010
キーワードリレーションシップバンキング / 地域金融機関 / アクションプログラム / 目利き
研究概要

金融庁が新旧アクションプログラムで訴えたことは、地域金融機関が持つ「目利き能力」を十分に発揮し、創業・新事業といった将来の収益を生み出すと思われる新規分野に向けて積極的に投融資を展開していくことであった。
これにより、地域は活性化され、同時に地域金融機関が抱える一部の不良債権も健全化されるからである。さらに財務力の高まりから地域金融機関は新規分野に向けた投融資を展開する可能性も高まってくる。創業・新事業と地域金融機関の相互作用がうまく噛みあえば、地域経済も地域金融機関も一層発展していくことになる。
だが、アクションプログラムに従って各地域金融機関から報告された取組み状況を具体的に見ていくと、金融庁が描いたプログラムのように展開できていないことがわかる。単純に解釈すれば、地域金融機関が目利き能力を発揮できていないことが金融庁の期待を裏切る結果を招いたように見える。
しかしながら、わが国の地域金融機関は不良債権問題から完全に脱却しているわけではない。そうした状況のもとでは地域金融機関がいくら目利き能力を発揮し、新規産業に向けてリスクを取るように金融庁から指導を受けても、なかなか実行することは難しい。
金融庁のアクションプログラムが当初の計画ほどの成果を生み出していないのは、財務力の脆弱性にあると考えられる。本研究ではそのことを現実と理論をバランスよく組み合わせながら説明し、将来の方向性を示唆するのが目的である。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (3件) 図書 (2件)

  • [雑誌論文] 金融機関の公的資金注入は信用収縮を回避できるか2009

    • 著者名/発表者名
      小藤康夫
    • 雑誌名

      商学論集 第90号

      ページ: 37-51

  • [雑誌論文] 新しい中小企業金融と押しのけ効果2009

    • 著者名/発表者名
      小藤康夫
    • 雑誌名

      商学研究所報 第41巻第1号

      ページ: 1-23

  • [雑誌論文] 金融庁によるリレバン政策の有効性2008

    • 著者名/発表者名
      小藤康夫
    • 雑誌名

      専修大学都市政策研究センター論文集 第4号

      ページ: 149-165

  • [図書] 中小企業金融の新展開2009

    • 著者名/発表者名
      小藤康夫
    • 総ページ数
      131
    • 出版者
      税務経理協会
  • [図書] 決算から見た生保業界の変貌2009

    • 著者名/発表者名
      小藤康夫
    • 総ページ数
      133
    • 出版者
      税務経理協会

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公開日: 2011-06-18   更新日: 2016-04-21  

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