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2008 年度 実績報告書

我が国高齢化社会に於ける外国人労働受け入れと女性労働拡大の経済

研究課題

研究課題/領域番号 19530294
研究機関国際大学

研究代表者

加藤 竜太  国際大学, 国際関係学研究科, 教授 (60242971)

キーワード人口高齢化 / 女性労働 / 経済成長 / シミュレーション / 数値解析的一般均衡分析
研究概要

高齢化社会の到来の中,労働人口の減少に伴って女性労働拡大の必要性が高まっている中、女性労働の労働供給曲線の正確な測定は、動学的一般均衡モデルを用いたシミュレーション分析を行う上で非常に重要である。これは我々の研究で明らかにされた点である.当該年度ではこのような研究方向の中,我々は家計経済研究所による消費生活に関するパネル調査を用い、既婚女性の労働供給曲線を推定した.女性労働の推定に関しては,女性が労働参加するかしないかに関するセレクションバイアス及び賃金率の内生性が重要な問題として考えられてきたが,当該研究ではこの二つのタイプのセレクションバイアス、及び賃金の内生性によるバイアスを同時に取り除く形での労働供給の推定を行ったまず, Heterogeneity termが存在しないと仮定したモデルでは、OLS及びロジット推定と同じ結果になる.この場合,労働供給量の賃金弾力性は-0.635であり統計的に有意な値となっている.つまり、賃金が1%上昇した際労働供給量が約0.6%落ちるということになる.次にheterogeneity termお取り入れたモデルを推定した.このモデルは労働参加におけるセレクションバイアス及び賃金率の内生性を同時に取り除いたモデルになる.まず各誤差項の相関を表すρであるが、すべての推定方程式においてポジティブになっている.これは、簡単にいえば、賃金が大きくなるようなUnobserved heterogeneityを持っている女性は、労働時間も長くなる傾向を持っており、また労働参加率が高くなるようなUnobserved heterogeneityを持っている女性は労働時間も長くなる傾向にあることを示している.これからも想像できるがこのようなUnobserved heterogeneityを無視すると賃金弾力性に上方のバイアスがかかる.実際、推定された賃金弾力性を見てみると更にネガティブになっていることが分かる.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2009

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Female Labor Force and Economic Growth of an Aging Japan2009

    • 著者名/発表者名
      加藤竜太
    • 学会等名
      The 5^<th> Irvine-Japan Conference on Public Policy
    • 発表場所
      University of California, Irvine
    • 年月日
      2009-03-04

URL: 

公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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