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2008 年度 実績報告書

備後織物業史の研究-佐々木家資料の整理と分析

研究課題

研究課題/領域番号 19530306
研究機関大阪大学

研究代表者

阿部 武司  大阪大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (10151101)

キーワード近代日本 / 戦前・戦中期 / 産業史 / 経営史 / 産地綿織物業 / 縫製業 / 備後 / 問屋
研究概要

明治・大正期、および戦前・戦時中の昭和期をカバーする広島県備後地方(現在の福山市新市町)の大手織物製造・販売業者である佐々木要右衛門商店が残した膨大な一次資料の整理を、本研究費の交付が認められた平成19年度以降の3年間に完了し、その間に学術論文、資料目録等の形で研究成果を公開することが本研究の主な目的である。この研究では、経済学研究科在学中の大学院生に対して資料整理の補助を通じて歴史学に関わる根本資料の整理・解読を学ばせるという教育効果も期待されている。
第2年目の本年度には、大学院生および学部生計4人の協力を得て(平成19年7月より計約7か月1人週2日1回4時間の整理を依頼)、資料所有者の佐々木被服有限会社より大阪大学に寄託された資料のほぼ全ての整理を終えた。整理の指針は、まず資料が入れられている箱を開封し、資料には取り出した順に、番号を記したラベルを添付して、各資料の内容に関する情報を記した整理用カードを資料に挿入し、その内容をコンピュータに記録するというものである。整理済みの資料は、例えば一枚物は袋詰めにするなど慎重に保管するように努めつつ、経済学研究科の経済史経営史資料室の書架に順次配置していった。さらに整理を終えた文書に関しては目録を順次作成していった。
資料整理は上記のとおりきわめて順調に進んだが、それと並行して研究代表者およびそのアドヴァイザーである山崎広明東京大学名誉教授がこれまでに本研究のテーマに関して発表してきた6論文を全面的に改訂し、さらに未着手であった戦時期の綿業統制に関する箇所を研究代表者が脱稿し、来年度に一書を出版すべく、その一次稿を作成した。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 人文・社会科学の国際化をめぐって-ジャネット・ハンター教授の新著に関連して2008

    • 著者名/発表者名
      阿部武司
    • 雑誌名

      書斎の窓 第575号

      ページ: 47-51

  • [雑誌論文] 張智勇「1930年代前半朝鮮における家内工業主要生産品の分析」へのコメント2008

    • 著者名/発表者名
      阿部武司
    • 雑誌名

      韓国経済史学会報告要旨集 2008年版(巻号なし)

      ページ: 107116

    • 査読あり
  • [学会発表] 張智勇「1930年代前半朝鮮における家内工業主要生産品の分析」へのコメント2009

    • 著者名/発表者名
      阿部武司
    • 学会等名
      韓国経済史学会
    • 発表場所
      韓国放送大学校(韓国ソウル市)
    • 年月日
      2009-12-13
  • [学会発表] 日本における在来産業の近代産業化について2008

    • 著者名/発表者名
      阿部武司
    • 学会等名
      韓国経済史学会ワークショップ
    • 発表場所
      延世大学校(韓国ソウル市)
    • 年月日
      2008-12-13
  • [図書] 日本の工業化と女性労働 : 戦前期の繊維産業2008

    • 著者名/発表者名
      ジャネット・ハンター著, 阿部武司, 谷本雅之監訳
    • 総ページ数
      379
    • 出版者
      有斐閣

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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