• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2008 年度 実績報告書

「大日本帝国」下における戦時農地政策の基礎研究

研究課題

研究課題/領域番号 19530309
研究機関広島大学

研究代表者

坂根 嘉弘  広島大学, 大学院・社会科学研究科, 教授 (00183046)

キーワード戦時体制期 / 農地政策 / 農地委員会 / 農地調整法 / 小作料統制令 / 臨時農地価格統制令 / 臨時農地等管理令 / 農地作付統制
研究概要

研究課題に関する、(1)戦時農地政策に関する資料収集と、(2)収集した資料の整理・分析、並びに(3)研究成果の公表、のうち、本年度は、(1)について、京都大学図書館、東京大学図書館、神戸市立図書館、京都府立総合資料館で戦時期の農地政策に関する農林省などの刊本類文献の収集を引続き行うとともに、特に樺太について、北海道開拓記念館、北海道立文書館、北海道立図書館で、文献収集を行った。樺太庁東京事務所文書(予算・決算関係文書が中心)と北海道拓殖銀行旧蔵文書(金融関係が中心)の調査を行い、戦時期樺太農地政策に関する文献資料の収集を行った。(2)・(3)については、収集した資料を整理・データのパソコン入力を進め、市町村別小作料適正化事業については、中国・四国・九州地方のデータを「日本における戦時期農地・農地政策関係資料(14)」として公表した。あわせて、戦時期の小作米授受についての資料を「日本における戦時期農地・農地政策関係資料(15)」として公表した。また、戦時期の小作争議を理解する上で重要な小作争議のパネルデータ分析の論文を有本寛氏と共同執筆で公表した。さらに、農地委員会委員について、戦時期と戦後改革期の農地委員会の年齢別視点からの分析を斉藤利佳氏と共同執筆で公表した。今西一編『世界システムと東アジアー小経営・国内植民地・「植民地近代」』所収の坂根嘉弘「近代日本の小農と家族・村落」では、地代論的視点から戦前期(戦時期を含む)の小作料を検討した。来年度も本年度と同様、資料収集とその分析、成果の公表を進めていく。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 戦時期・戦後改革期農地委員会の年齢構成に関する基礎研究2009

    • 著者名/発表者名
      斉藤利佳, 坂根嘉弘
    • 雑誌名

      農業史研究 43

      ページ: 49-58

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 日本における戦時期農地・農地政策関係資料(14)2008

    • 著者名/発表者名
      坂根 嘉弘
    • 雑誌名

      広島大学経済論叢 31-3

      ページ: 65-104

  • [雑誌論文] 日本における戦時期農地・農地政策関係資料(15)2008

    • 著者名/発表者名
      坂根 嘉弘
    • 雑誌名

      広島大学経済論叢 32-1

      ページ: 59-70

  • [雑誌論文] 小作争議の郡パネルデータ分析-群馬、岐阜、京都、岡山を対象に2008

    • 著者名/発表者名
      有本寛, 坂根嘉弘
    • 雑誌名

      広島大学経済論叢 32-2

      ページ: 111-124

  • [雑誌論文] 小作争議の府県パネルデータ分析-1915〜29年日本の労働市場と農業再編-2008

    • 著者名/発表者名
      有本寛, 坂根嘉弘
    • 雑誌名

      社会経済史学 73-5

      ページ: 65-82

    • 査読あり
  • [図書] 世界システムと東アジア-小経営・国内植民地・「植民地近代」2008

    • 著者名/発表者名
      今西 一編
    • 総ページ数
      269
    • 出版者
      日本経済評論社

URL: 

公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi