本計画の目的は、「外地」も含めた「大日本帝国」下における戦時農地政策の具体的な実施・運用過程とその政策効果を実証的に明らかにするとともに、その歴史的位置付け・意義を地域間の相違を踏まえ、比較史的に明らかにすることにある。 (1)日本(「内地」)における戦時農地政策の分析を進めることである。(1)農林水産省所蔵の戦時期農林省行政文書を収集し、分析することである。(2)道府県庁行政文書を収集し、分析することである。(3)刊本や個人所有の戦時農地政策に関する資料を収集し、分析することである。 (2)「外地」(朝鮮、台湾、樺太、南洋群島)における戦時農地政策の分析を進めることである。朝鮮総督府文書、台湾総督府文書、樺太庁文書を中心に行政文書を収集し、分析するとともに、関係の刊本資料を収集し、分析することである。 (3)以上の分析結果を、論文として公表していくことである。
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