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2008 年度 研究成果報告書

中欧経済会議・南東欧協会の構想と戦略-ヨーロッパ統合の南東拡大の史的再検討-

研究課題

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研究課題/領域番号 19530313
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 経済史
研究機関横浜市立大学

研究代表者

永岑 三千輝  横浜市立大学, 大学院・国際総合科学研究科, 教授 (70062867)

研究期間 (年度) 2007 – 2008
キーワードヨーロッパ統合 / 南東拡大 / 第三帝国 / 広域経済圏 / 中欧会議 / 南東欧協会
研究概要

ワイマール期からナチ期にかけての平和的時期におけるドイツ経済界の南東欧への進出は、ドイツ経済力を基盤にして、「補完的空間(Erganzungsraum)」としてのバルカン諸国との結び付きを強める可能性を持っていた。しかし、経済恐慌・ナチ政権の誕生・その権力的軍事的な膨張政策・戦争政策こそが、すべてを台無しにしてしまった。
そのドイツ第三帝国の膨張政策も、ルーマニア、ブルガリアなど南東欧の同盟諸国に対しては、「平和的」であり、相手の意思・協力条件を尊重するものであった。
しかし、独ソ戦から世界大戦へと総力戦が激化する中では、しかも、ドイツおよびその同盟国の軍事力・軍事経済力が打撃を受け、被害が大きくなるに従って、「平和的協力」の余地は、同盟国との間にさえも、稀少化してくるのであった。人的物的諸資源が、戦争、とりわけ総力戦で消耗していく以上、亀裂は必然的になった。まさに、そうした内的な亀裂の拡大を防ぐためにも、いけにえとしてのユダヤ人の大量抹殺は必然化した。全ヨーロッパの総力戦の悲劇と重圧のヴェクトル、反ドイツ・反第三帝国の圧力が、ユダヤ人に振り向けられた。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 独ソ戦・世界大戦の展開とホロコースト

    • 著者名/発表者名
      永岑三千輝
    • 雑誌名

      ロシア史研究 82

      ページ: 17-25

  • [学会発表] 共通論題 : ドイツ占領地域における強制労働・ユダヤ人虐殺・疎開-担当論題・独ソ戦・世界大戦の展開とホロコースト

    • 著者名/発表者名
      永岑三千輝
  • [備考] 永岑三千輝Neoliberale Stromungen in Japan und dieReformen der Universitaten."(ベルリン・フンボルト大学・講義)、2007年6月28日)

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公開日: 2010-06-10   更新日: 2016-04-21  

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