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2009 年度 実績報告書

鉄鋼業における「チャンドラー・モデル」の移転・変容と東アジア国際分業の動態分析

研究課題

研究課題/領域番号 19530320
研究機関名古屋外国語大学

研究代表者

塩見 治人  名古屋外国語大学, 現代国際学部, 教授 (40080238)

研究分担者 川端 望  東北大学, 経済学研究科(研究院), 准教授 (20244650)
劉 志宏  静岡産業大学, 経営学部, 教授 (20308696)
キーワード東アジア地域経済圏 / チャンドラー・モデル / 経済史
研究概要

1年目のアメリカ調査、2年目の韓国・台湾調査を踏まえて、3年目の今年度はその実態調査を総括し出版に向けた作業をおこなった。
まず、3年目の初頭でわれわれ共通の3つの作業仮説を設定した。(1)中期的には各国の国内需要との最適適応で各国高炉メーカーのビジネスモデルが決まっていく。(2)そのビジネスモデルが決定される場合、各企業の戦略選択問題は必ずしも進化論的対応ではない。(3)輸出、国際分業対応は各国における内需対応の延長線上で決まる。-以上である。このような分析視角から、各国の高炉メーカーの代表的事例について国際比較をおこなった。2009年7月中旬に箱根教育研究支援施設で2泊3日の合宿研究会を実施し、各自が分担の日・米・韓・中・台・タイについて研究報告を行った後、討論をおこなった。この場合、われわれの関心は、「日本モデル」の韓・中・台・タイへの移転と各国での現地化の具体的なプロセスとその変容の実態である。われわれは、各国が得意分野へ棲み分けを展開する動向を解明し、ここから東アジア地域経済圏での鉄鋼業の相互依存関係が格段に深化していることを確認した。
この研究会での成果を持って各自は論文作成にすすんでいる。2010年後半に出版の予定でそれぞれ作業を進めている。本研究によって、従来なかったビジネスモデル視角から見た東アジア像が提起できるものと考えている。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2010 2009 2008

すべて 雑誌論文 (4件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 東アジアの鉄鋼一貫企業2010

    • 著者名/発表者名
      川端望
    • 雑誌名

      ふぇらむ Vol.15

      ページ: 16-25

  • [雑誌論文] ポスト・チャンドラー・モデルへの動向2010

    • 著者名/発表者名
      塩見治人
    • 雑誌名

      名古屋外国語大学現代国際学部 紀要 第6号

      ページ: 93-111

  • [雑誌論文] 自動車鋼板取引の比較分析2008

    • 著者名/発表者名
      磯村昌彦・田中彰
    • 雑誌名

      オイコノミカ 第45巻第1号

      ページ: 21-42

  • [雑誌論文] 市場経済化と企業成長2008

    • 著者名/発表者名
      劉志宏
    • 雑誌名

      企業分析と資本主義(工藤章・伊原基編)(ミネルヴァ書房)

      ページ: 232-269

  • [学会発表] 垂直統合と長期契約2009

    • 著者名/発表者名
      田中彰
    • 学会等名
      国際ビジネス研究学会中部部会第17回研究会
    • 発表場所
      名城大学
    • 年月日
      2009-09-26

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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