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2007 年度 実績報告書

日本中堅企業に持続的な競争優位をもたらす経営戦略の研究

研究課題

研究課題/領域番号 19530326
研究機関横浜国立大学

研究代表者

周佐 喜和  横浜国立大学, 大学院・環境情報研究院, 教授 (50216149)

研究分担者 鈴木 邦雄  横浜国立大学, 副学長(教務担当理事), 理事 (30018048)
ちょ 斗燮  横浜国立大学, 経営学部, 教授 (20262834)
中村 博之  横浜国立大学, 経営学部, 教授 (20217889)
キーワード国際経営 / 技術経営 / 環境経営 / 中堅企業 / 技術移転 / 競争優位
研究概要

平成19年度は、中堅企業の経営者への聴き取り調査を、国内外で実施した。その結果、第一に、成功を収めている中堅企業は、独自の技術的な優位性を持っていることが判明した。その優位性の源泉としては、限られた範囲での総合性という、一見して矛盾に見える方向への開発が効果を持つ可能性が示唆された。そうした技術開発は、従来の事業活動の延長には存在せず、何らかの事業転換を意図した結果もたらされることが判明した。また、そうした事業転換の決断に際しては、企業トップが重要な役割を果たすことも明らかとなった。次に、そうした技術的に優位性を持っている企業が、国際化戦略、具体的には海外生産の拡張に熱心に取り組み、成果を出していることが明らかとなった。これには、顧客側の企業(多くは大企業)の海外事業展開の加速化という背景が存在していた。また、一部の企業は、顧客側の大企業の進出前に海外事業を立ち上げ、先行者優位の発揮を目指していることも判明した。ただし、中堅企業の海外生産の展開に際しては、日本国内とは従業員の教育水準や熟練度などの違いが大きいため、日本からの技術移転が順調には進まないという問題点を抱えていることも、明らかとなった。第三に、これらの中堅企業の経営に際して、環境マネジメントに代表される社会性と経済性の両立が、必須課題となっている点が判明した。ただし、社会性の充足を企業独自の競争優位にまで明確に結び付けている事例は存在しなかった。他方、日本の中堅企業を受け入れる現地側の中には、経済的インセンティブの供与だけでなく、人が暮らしやすい住環境への配慮などの点での独自性(独自の良さ)の発揮まで目指すところが出現してきたという点も明らかとなった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2008

すべて 図書 (1件)

  • [図書] マネジメント入門2008

    • 著者名/発表者名
      周佐 喜和
    • 総ページ数
      257
    • 出版者
      オプトロニクス社

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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