研究課題
研究の目的は提携を活用した組織変革プロセスを明らかにすることである。提携が組織変革におよぼす影響を解明することであり、変革主体として提携相手を含む組織変革の段階モデルを構築することである。提携論と組織変革論の境界領域に注目した研究である。提携に関する従来の研究をサーベイし、提携と組織変革を関連付けた研究が少ないことがまず明らかになった。提携を捉える枠組みとしては、学習の視点とパワーの視点、対境担当者の視点を統合していくことの重要性が明らかになった。提携への参加組織のコミットメントの違いを考慮しそれを枠組みに組み込むことの必要性が日産等の事例をつうじて明らかになってきた。コミットメントの程度により、組織変革の内容・範囲・程度・タイミングの違いをもたらすことがかんがえられる。組織変革に関する内外の文献探索をつうじ、変革の事例の蓄積はあるものの、明確な枠組みに基づく解釈が行われていないことが明確となり、変革の段階モデルを提示することの意味が一層明らかになった。組織変革と密接にむすびつく戦略変革(事業変革・製品変革を含む)についての分析もおこなうとともに、原価会計の観点から変革の評価モデルの構築が行われた。提携と組織変革との関連については、従来の研究ではほとんど取り上げられていないことを踏まえ、少数の事例の探索的調査を通じて、認知・導入・実行の各段階に影響を及ぼす要因、段階移行に関わる要因の識別を試みた。
すべて 2008 2007
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成城経済研究 179号
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