ハーバード・ビジネス・スクールにおいてMBA(経営学修士号)を取得した日本人学生が、卒業後10-15年の間にどのようなビジネス上のキャリアを過ごしてきたか、そして同校のMBA教育は本当に彼らの現実のビジネスにおいて有効であったかどうかについて、1994年度の日本人卒業生約20名(研究者本人も含む)の現在に至る歩みを個別に調査し、MBA教育のキャリア形成に対する影響のうち、 (1)ケースメソッドを中心とした同校のMBA教育の有効性 (2)MBAを取得することの意義 (3)現実のビジネスにおけるMBA教育で得られた知識や技術の有効性 (4)個々人の人生における具体的影響 (5)既存のMBA教育に欠如し、ビジネス教育で本当に必要なものはなにか、 等を実証的に明らかにしようと意図したものである。 平成19年度は、日程調整・準備等の関係でスタートに時間がかかったため、日本国内4名、海外1名のヒアリング調査を実施した。この内容は平成20年度も引き続き実施する予定である。 なお、本研究は2年間の継続研究であるため、成果等は20年度以降にまとめて公表していく予定である。
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