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2008 年度 実績報告書

社会科学系学部と中小・ベンチャー企業との産学連携による実践的経営と地域振興の研究

研究課題

研究課題/領域番号 19530346
研究機関兵庫県立大学

研究代表者

佐竹 隆幸  兵庫県立大学, 経営学部, 教授 (90268384)

研究分担者 鳥邊 晋司  兵庫県立大学, 経営学部, 教授 (00155607)
キーワード産学連携 / 産業クラスター / 中小企業政策 / 中小企業存立 / 企業間連携 / 経営品質 / 第二創業 / 経営革新
研究概要

地域経済活性化に重要な役割を果たしているのが地場産業等の産業集積を前提とした中小企業の経営革新行動(第二創業)と連動した企業間連携・産業クラスターの形成である。その研究は、地域経済活性化および地域資源の有効活用における文献研究ならびに具体的な事例調査を通して、地域経済活性化の実現には、「企業間連携」「ネットワークの活用」「ソーシャルキャピタルの形成」が重要な要因であることが研究で明らかになった。
兵庫県立大学経営学部では、兵庫県商工会連合会・兵庫県中小企業家同友会、神戸商工会議所、尼崎市・尼崎地域産業活性化機構、神戸信用金庫、兵庫県信用保証協会等各経済組織・団体との連携の下、地域活性化のための方策をビジネスモデル化し、アクション・プログラム策定することにより、有効な中小企業政策を検討するとともに産学連携の在り方について検討した。そこで大企業・中小企業・商工団体等との連携を通じた「ビジネスづくり」教育を志向すること、経営の「理論」と「実践」の融合化を図ること、「ビジネスづくり」教育においてフィールドでの調査・分析・診断・助言・戦略策定など「体験を通じた学習」が必要なこと、が明らかとなった。
上記の結果をもとに、中小企業は新たな市場創造と地域経済の活性化の核となる大きな原動力として、コア・コンピタンスを持つことが、中小企業同士の地域密着型産業クラスターの存立に重要であることを指摘し、ケース・スタディを通じて、中小企業が存立維持を志向し、第二創業(経営革新)を戦略的に進めていく上で、企業間連携は有効な手段となっていることがわかる。
産学連携は、ものづくり企業にまた工学系学部に偏重に傾向があるが、その根底となる各企業の戦略の根幹となるビジネスモデルを形成すること、すなわち「ものづくり」ならぬ「ビジネスづくり」が産学連携の基本であり、地域活性化に連動する方策であり、地域経済政策として有効であることが本研究において実証された。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008

すべて 図書 (2件)

  • [図書] 中小企業存立論2008

    • 著者名/発表者名
      佐竹 隆幸
    • 総ページ数
      335
    • 出版者
      ミネルヴァ書房
  • [図書] 戦略財務マネジメント2008

    • 著者名/発表者名
      鳥邊晋司(鳥邊晋司, 川上昌直, 赤石篤紀共著)
    • 総ページ数
      270
    • 出版者
      中央経済社

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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