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2008 年度 実績報告書

ハイテク産業を担う人的資源の日本・アジア間比較

研究課題

研究課題/領域番号 19530360
研究機関法政大学

研究代表者

田路 則子  法政大学, 経営学部, 教授 (00322587)

研究分担者 朱 頴  九州大学, 大学院・経済学研究院, 准教授 (50334610)
キーワードハイテク / 起業 / Uターン / キャリア / 人的ネットワーク
研究概要

日本における起業は、大企業による雇用の受け皿が広いために低調である。20代から30代の起業は極めて少ない。技術出身者がCEOとCTOを兼任するスタートアップは戦略性に欠ける傾向がある。その中で、半導体ウェーハの検査装置で成功したRAYTEXは、非技術系のCEOが営業面とビジネスモデルの構築で能力を発揮しており、戦略が技術に先んじることを示した好例であった。製品開発は非正規雇用の人材によってなされ、新しい製品ラインの追加は、外部から事業を買収して行った。しかしながら、当初のビジネスモデルが機能せず、試行錯誤の後に成長機会を発見してから新たなビジネスモデルを構築するので、株式公開まで概ね15年以上かかっている。
日本の大企業で長期間勤務しながらキャリアのマネジリアル・ラダーを登って上級管理職になる技術系の人材は、マネジメント職であるにも関わらず、その職位を得るためには、技術成果が抜き出ている必要がある。技術成果を挙げるべく努力する傍らで、OJTと自力でマネジメント・スキルを身につけて組織を統括している。
以上のような状況の中では、技術系出身の起業家も大企業の経営者も、キャリアの中でマネジメント・スキルを磨く時間が少なく、企業経営が戦略不全になる危険性をはらんでいる。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] RAYTEX ハイテクスタートアップの成長プロセス2009

    • 著者名/発表者名
      田路則子, 五十嵐伸吾
    • 雑誌名

      一橋ビジネスレビュー 春号

      ページ: 132-146

  • [雑誌論文] シリコンバレーにおけるハイテクスタートアップス成長のメカニズム2008

    • 著者名/発表者名
      田路則子
    • 雑誌名

      研究技術計画 23

      ページ: 81-90

  • [学会発表] シリコンバレーにおけるハイテクスタートアップの起業家像2008

    • 著者名/発表者名
      田路則子
    • 学会等名
      日本ベンチャー学会
    • 発表場所
      神戸大学
    • 年月日
      2008-11-16
  • [学会発表] ハイテクスタートアップの成長プロセス2008

    • 著者名/発表者名
      田路則子
    • 学会等名
      研究技術計画学会
    • 発表場所
      政策研究大学院大学
    • 年月日
      2008-10-13

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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