| 研究概要 |
以下の5つの大きな活動を実現し,「日仏比較研究に基づく事業承継とリスクマネジメントの提案」の策定に向けての基盤を構築した。
(1)2007年5月26日日仏経営学会全国大会で「中小企業の事業承継とリスクマネジメントの報告」
(2)7月〜8月フランスとドイツに調査を行い、企業訪問と研究者交流を実施した。特筆すべきは,フランス経済紙レゼコー紙の「事業承継問題」特集に執筆したミシェル・マルシェネ教授と,フランス中小企業研究史を纏めたオリビエ・トレス助教授と直接面談して意見交換したことと,南フランスプロバンス地方とラングドック地方の伝統的産業の経営者インタビューを実施したことである。
(3)上記の海外調査に基づき,10月13日の日仏経営学会全国大会において「ファミリー企業とワイン産業」の研究報告を行った。
(4)上記学会にを通じて日本におけるファミリー企業とファイミリー企業の課題である事業承継問題研究の第一人者であり,近年において日仏比較研究を展開している倉科敏材・甲南大学教授の『進化型ファミリー企業経営』出版プロジェクトに参加し,本書の第5章の執筆を担当した。本書は2008年中頃に出版される。
(5)2008年5月15日と16日にフランス・パリで開催される第2回ジョルジュ・ドリオ記念セミナー(今回のテーマはファミリー企業)での発表原稿を作成する。論題は「日本の老舗企業と事業承継問題」である。審査委員会の決定により、本原稿は審査を通過し,発表を行うことが可能となった。本セミナ-には、フランスを代表する中小企業研究者、事業承継問題研究者が集い,大きな成果が期待できる。
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