研究課題/領域番号 |
19530376
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研究機関 | 神戸学院大学 |
研究代表者 |
石川 修一 神戸学院大学, 経営学部, 教授 (70193274)
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研究分担者 |
赤壁 弘康 南山大学, 経営学部, 教授 (40192877)
南川 和充 南山大学, 経営学部, 准教授 (10295834)
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キーワード | 遺跡の保存・活用 / インタビュー・視察調査 / 博物館 / 施設の運営形態 / 地域固有の歴史環境 / 市場機構 / ベネフィット / 効率性 |
研究概要 |
すでに2007年3月に島根・鳥取地方において行った遺跡の保存・活用に関するインタビュー・視察調査と2007年6月に発表した同報告書とを踏まえて、2007年度は、さらに遺跡及び関連施設など(具体的には吉野ケ里遺跡公園、兵庫県考古博物館、神戸市埋蔵文化財センター、三内丸山遺跡・縄文時遊館、亀ケ岡遺跡・つがる市縄文館・つがる市縄文展示館、是川遺跡・八戸市博物館・八戸市縄文学習館、酸ケ湯温泉)についてのヒヤリング・視察調査結果に基づく分析により次のような成果が得られた。 (1)遺跡やそれに伴う博物館などの施設の運営形態は、指定管理者制度や委託などの形で運営されているものもあるが、いずれにしろ公的に運営されていると言ってよい。 (2)このようなサービスを市場に委ねることは現在のところ少なくとも難しいのが現状である。 (3)これらの施設などは地域固有の歴史的な環境を反映した価値あるサービスを提供していると判断する人もかなり多い。 (4)市場機構にはのらないとしても、そのようなサービスからもたらされるベネフィットを評価する方法やあるいはその効率性を測定する手法が必要でありかつ可能であることが明らかとなった。 (5)この手法はこのようなサービスを市場機構にのせ、旅行・観光に関する商品化をする可能性を同時に高めることができる。
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