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2010 年度 実績報告書

金融コングロマリットの経営効率性と、その経営上の問題点ー日米欧比較研究

研究課題

研究課題/領域番号 19530378
研究機関九州大学

研究代表者

久原 正治  九州大学, 経済学研究院, 教授 (00319485)

キーワード金融コングロマリット / 金融機関経営 / 経営戦略 / 経営組織 / 投資銀行
研究概要

本年度は研究機関の最終年に当たる。昨年に引き続き米国の金融コングロマリットに特に重点を置き、その経営戦略、組織、リーダーシップの問題について事例研究を進めた。2010年7-8月には米国シカゴデポール大学金融学科に滞在し、現地の研究者との意見交換を深めた。また8月モントリオールで開催されたAcademy of Management世界大会に参加し、金融危機に関するセッション議論に参加するなどして、世界中からの研究者との意見交換を行うことができた。それらの成果をいくつかの学会や研究会で発表し、学会誌に掲載された。
100年に一度といわれる2008年に起きたサブプライム危機に端を発する世界的な金融コングロマリットの経営の問題の表面化は、本研究に絶好の事例研究の機会を与えた。とりわけ、金融界においては研究者による金融危機の実態解明が期待され、本研究のような金融危機を金融機関経営め側面からとらえた研究はわが国では皆無といえたため、金融実務家向けの週刊雑誌である「金融財政事情」では、16号にわたり、本研究の成果を分かりやすい形で実務家に発信することになった。
このように、サブプライム危機が発生する前に設定した研究テーマは、金融危機の発生とともに、なぜ世界の先端を走っているとみられた欧米の投資銀行が経営に失敗したのかという疑問を招き、当該分野での研究を進めるものが少なかったこともあって、学術的のみならず現実的にも意義の大きい研究テーマとなった。研究年度は終了したが、現在これまでの研究成果を単行本等でまとめるべく、検討中である。

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (4件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] 投資銀行の再生2010

    • 著者名/発表者名
      久原正治
    • 雑誌名

      『経済学研究』九州大学経済学会

      巻: 第77巻第6号 ページ: 53-89

  • [雑誌論文] サブプライム危機と投資銀行経営の再生2010

    • 著者名/発表者名
      久原正治
    • 雑誌名

      『証券経済学会年報』、証券経済学会

      巻: 第45号 ページ: 243-248

  • [雑誌論文] サブプライム危機と事業の目的と使命2010

    • 著者名/発表者名
      久原正治
    • 雑誌名

      経営学論集(日本経営学会編)(千倉書房)

      巻: 第80集 ページ: 80-92

  • [雑誌論文] 「メガバンクが世界に通用する銀行に」他2010

    • 著者名/発表者名
      久原正治
    • 雑誌名

      週刊金融財政事情(16回連載)

      巻: 2010.8.30-2010.1.3 ページ: 32

  • [学会発表] 金融コングロマリット経営のパラダイム転換と我国金融機関経営の将来展望2011

    • 著者名/発表者名
      久原正治
    • 学会等名
      金融財務研究会
    • 発表場所
      金融財務研究会
    • 年月日
      2011-03-07
  • [学会発表] 金融コングロマリット経営の将来2010

    • 著者名/発表者名
      久原正治
    • 学会等名
      証券経済学会第74回全国大会
    • 発表場所
      八戸大学
    • 年月日
      2010-11-06
  • [学会発表] 金融コングロマリットの将来2010

    • 著者名/発表者名
      久原正治
    • 学会等名
      金融財務研究会
    • 発表場所
      金融財務研究会
    • 年月日
      2010-09-27

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公開日: 2012-07-19  

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