• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2009 年度 実績報告書

アパレル産業の生産・流通における国際分業体制の研究

研究課題

研究課題/領域番号 19530386
研究機関香川大学

研究代表者

小宮 一高  香川大学, 経済学部, 准教授 (90335836)

研究分担者 浦上 拓也  近畿大学, 経営学部, 准教授 (10351561)
金 雲鎬  山梨学院大学, 商学部, 講師 (10410383)
猪口 純路  広島市立大学, 国際学部, 講師 (40405486)
キーワードアパレル産業 / 国際分業 / 中国,韓国,台湾 / 中小企業 / 産業集積
研究概要

本研究の目的は,日本を中心としたアパレル産業の国際的な分業体制について現状を明らかにし,理論的な観点から学術的な成果を挙げ,また,日本のアパレル産業が抱える問題解決のための示唆を提供することである。
20年度の具体的な成果としては, これまでおこなってきた事例研究をまとめることであり,特に日本と韓国のアパレル製造業者の戦略の差異に関する分析に注力した。同じく東アジアの先進国であり,中国という大きなアパレル輸出国に隣接しながら,日本と韓国の中小アパレル製造業者のマーケティングのあり方は異なっていることがわかった。日本の中小アパレル製造業者の多くは,国際的な分業体制の中で事業システムを構築しており,高品質な製品を多様なチャネルを用いて販売するというマーケティングの特徴を持っていた。他方,韓国はソウルの東大門地域を中心として,国内的な生産体制をある程度維持しており,製品の販売も東大門商業集積を中心とした安定的なチャネルを利用しやすいが,製品は大手の業者よりも若干低い水準にとどまりやすい,というマーケティングの特徴をもつ,と考えられた。両国においては,この特性に基づいた政策の実施が求められる。
これらの成果は,8月にギリシャでおこなわれた学会(the 4th Annual International Symposium on Economic Theory, Policy and Applications)において,プロシーディングスと学会報告の形で報告し,示唆に富むコメントをもらうこともできた。今後は,やや調査が不足している韓国・東大門の追加調査をおこない,プロシーディングスとして発表した成果の質をより高めて,海外のジャーナルに投稿することを予定している。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2009

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] International Marketing Strategy of Small to Medium Sized Apparel Companies : Evidences from South Korea, Taiwan and Japan2009

    • 著者名/発表者名
      Inoguchi, J.
    • 学会等名
      the 4th Annual International Symposium on Economic Theory, Policy and Applications
    • 発表場所
      Athens, Greece
    • 年月日
      20090800

URL: 

公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi