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2007 年度 実績報告書

コーポレートガバナンスの変容と会計情報の機能に関する実証的調査

研究課題

研究課題/領域番号 19530398
研究機関関西大学

研究代表者

乙政 正太  関西大学, 商学部, 教授 (60258077)

キーワードコーポレート・ガバナンス / 経営者報酬契約 / 会計情報
研究概要

長引くデフレ不況からようやく抜け出し,日本企業はその競争力を取り戻しつつある。このような状況下で,従来の経営者主導型の経営から株主重視型の経営への転換が行われた。事業活動が株主利益を重視したものになっているかどうかをチェックするために,日本企業のコーポレート・ガバナンスの仕組みは強化されてきている。
特に,企業内部のコントロール・システムとして経営者報酬契約に関して少なからず改善がみられるようになっている。東京証券取引所は「コーポレート・ガバナンス報告書」の提出を制度化しており,そこに経営者報酬に関する取り組みが記入されるようになった。本研究では,企業内におけるコントロール・システムとして経営者報酬契約がどのような役割を果たし,その契約において会計情報がどのようにかかわっているかを調査しようとしている。今年度は,研究初年度であり,「コーポレート・ガバナンス報告書」の収集に努め,企業がどのような経営者報酬の体系をとっているかを分析している。株価ベースの報酬の比重が増えていること,また企業業績との連動性が曖昧な役員退職慰労金が廃止されていることが特徴になっている。
また,取締役会のスリム化が進み,その構造が大きく変化してきていることが指摘されている。本年度は,今後の統計的な分析を行う前段階として,『役員四季報』(東洋経済)をもとに,取締役会の構造のデータ・ベース化にとりかかっている。
経営者報酬と会計情報との関係については,国内ならびに海外の文献を中心に、どのような関連性があるのかを調査している。特に,予想利益は経営者報酬での利用も確認されており,わが国の予想利益がどのような特性をもっているかについて実証的な調査を行った。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 日本企業における経営者の業績予想の動向2007

    • 著者名/発表者名
      乙政 正太, 榎本 正博
    • 雑誌名

      産業経理 67

      ページ: 47-57

  • [学会発表] 経営者による業績予想と投資意思決定-予備的調査-2007

    • 著者名/発表者名
      乙政 正太
    • 学会等名
      関西大学商学会
    • 発表場所
      関西大学
    • 年月日
      2007-05-16
  • [図書] 会計操作-その実態と識別法, 株価への影響2007

    • 著者名/発表者名
      須田 一幸, 山本 達司, 乙政 正太編著
    • 総ページ数
      250
    • 出版者
      ダイヤモンド社

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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