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2007 年度 実績報告書

在中国子会社管理会計システムの構築

研究課題

研究課題/領域番号 19530402
研究機関横浜国立大学

研究代表者

中村 博之  横浜国立大学, 経営学部, 教授 (20217889)

キーワード中国子会社 / 子会社管理会計システム / 子会社コントロール・システム / 中国人管理職 / 上司・部下権限構造 / 中国人管理職能力構築 / 管理職能力構築プログラム / 総合的管理システム
研究概要

本研究は、その特色として、理論研究を基礎としながら、実際の企業実務にも着目した実践的な研究とする点が重要である。このために、本年度、理論研究については、本経費を活用して、国際経営、管理会計など子会社管理に関する諸文献を購入し、その購読を行い、子会社管理システムの理論構築を行った。これによって、本研究の基礎となる中国において必要となる管理システムは、固有の価値観を考慮し、その文化や制度を鑑みたシステムとするべき事が明らかとなった。また、本研究は実践的な子会社管理会計システムの構築を目指すため、好業績企業である日本企業の在中国子会社に対し、管理システム全般に関するインタビュー調査を行うこととした。本インタビューはそれを実施した各企業に対し、全く同一の質問項目を提示することとし、その質問について回答を得た上で、その詳細について聞き取ることとした。その結果、日本企業の中国移転目的のパターンが異なること、また、工場設置後の製造および販売という操業の課題など明らかになった。特に、工場操業での課題として、製造現場の管理のためには、日本とは上司・部下の間の権限構造が異なることから、現場を指導する中国人管理職の能力構築が極めて重要であることが判明した。管理会計に代表されるコントロール・システムの構築では、そのような職種にある現地中国人の能力構築を行うためのシステム作りが前提条件として不可欠な急務となっている。よって、管理システムの構想の段階において、管理会計システムと同時並行的に、様々な管理職の能力構築のための各種プログラムを作成しなければならない。これらが両輪として駆動することで、在中国子会社管理会計システムが有効に機能することが期待できる。最終的に構築する子会社管理会計システムは、このような総合的管理システムの一部として構築されなければならない。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007

すべて 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [学会発表] A Qualitative Research on French and Japanese Subsidiaries in China2007

    • 著者名/発表者名
      Jacques Jaussaud
    • 学会等名
      13th Euro-Asia International Research Seminar
    • 発表場所
      北海道大学
    • 年月日
      2007-06-02
  • [図書] The Economic Relations Between Asia and Europe: Organisations, Trade and Investment2007

    • 著者名/発表者名
      Bernadette Andreosso-O'Callaghan
    • 総ページ数
      113-125
    • 出版者
      Chandos publishing

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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