研究課題
基盤研究(C)
本研究では「戦前期有機・無機化学工業各社の財務報告実務」に対象を絞り、その財務情報の開示水準と内容を分析し、かつ財務諸表準則の化学工業各社の財務報告実務に対する影響を考察した。財務諸表準則が実務面で影響力がほとんどなかったことを確証することに加えて、本研究では、財務諸表準則の設定趣旨として、当時の財務報告実務が極めて多様であったことが指摘されているが、実際に株主総会に提示された財務諸表中に開示された財務情報は驚くほど均質的であったことが明らかにされた。この結論は従来の財務諸表準則の設定趣旨を覆す事実として、また化学工業に限定されているとはいえ、開示財務情報を通じた企業ガバナンスの構造が企業間で近似していたことを示唆する重要な証拠として注目に値する。
すべて 2010 2009 2008 2007 その他
すべて 雑誌論文 (10件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (3件) 備考 (1件)
日本会計史学会年報 28号(発刊予定)
経済志林 77巻4号
ページ: 455-476
経済志林 77巻3号
ページ: 385-413
経済志林 77巻2号
ページ: 299-323
経済志林 77巻1号
ページ: 97-124
経済志林 76巻4号
ページ: 375-401
経済志林 76巻3号
ページ: 269-293
経済志林 76巻2号
ページ: 189-205
Accounting History vol.13,no.1
ページ: 281-311
日本会計史学会スタディグループ報告書(中間報告)
ページ: 1-18
http://harold-howitt.com/index_new.html