研究概要 |
本年度は本研究テーマの最終年度にあたる。そのため、これまでの研究の総括の意味で研究を行った。本年度の最も大きな研究成果は3つある。1つは、本研究の念願であった研究書を、『コーポレート・レピュテーションの測定と管理』と題して同文舘出版から上梓できたことである。2つ目は、日本会計研究学会での共同研究である、スタディグループの研究「インタンジブルズの管理会計研究-コーポレート・レピュテーションを中心に-」を2010年9月に発表したことである。この研究は報告書としても発表した。これは2年間の研究成果として発表したものである。いま1つは、コーポレート・レピュテーションを中心にした世界大会、The 14^th International Conference on Corporate Reputation, Brand, Identity and Competitiveness(Rio De Janeiro, Brazil)において2010年5月にImpact of Toyota Recall on Corporate Reputationと題して発表したことである。とりわけ、本年度の目標であったコーポレート・レピュテーションの測定と管理に関しては、予定どおりの結果を出すことができたことをたいへん悦ばしく思う。 本年度の研究でやり残したところもある。それは実証研究である。可能であれば、実証的な研究を始めるつもりであった。しかし、すぐれた研究仲間を見出すことができなかった。しかし、幸いにして、この報告書を記載している時点で、その実証研究を始めている。学会報告も申し込んだ。このように、本年度の研究ではグランド・デザインを完成できたので、次に繋がる研究を行ったという意味で、本年度の研究は極めて意義の深い研究を行えたと思っている。
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