研究課題/領域番号 |
19530417
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研究機関 | 明治学院大学 |
研究代表者 |
藤田 晶子 明治学院大学, 経済学部, 教授 (20227599)
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研究分担者 |
斎藤 静樹 明治学院大学, 経済学部, 教授 (80107482)
鳥居 宏史 明治学院大学, 経済学部, 教授 (30139472)
佐藤 成紀 明治学院大学, 経済学部, 教授 (90225954)
GARCIA Clemence 明治学院大学, 経済学部, 専任講師 (60440179)
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キーワード | 会計基準 / コンバージェンス / 無形資産 |
研究概要 |
本年度は、会計基準のコンバージェンスと無形資産について、会計基準および会計研究の国際的動向について、文献およびフランスの会計基準設定主体に対するインタビューによる調査研究をおこなった。 会計基準の動向については、国際会計基準およびアメリカ基準における無形資産の取扱およびその実務における適用状況を調査研究した。国際会計基準およびアメリカ基準において、無形資産は企業結合時に認識されることになるが、その範囲は、たとえばIPRDにみられるように、ますます拡大しつつある。くわえて、国際会計基準およいて、自己創設無形資産も認識可能な枠組みとなっている。このような制度上の拡充も企業における無形資産の重要性を反映したものといえる。 このような会計基準の実務における適用状況は、国際会計基準が無形資産の認識に積極的であることから、とりわけフランスの会計基準設定主体における取組および企業における実務に焦点をあてて調査した。なお、調査は会計基準設定主体については3月にフランスに赴き、CNCの委員長およびCNCのメンバーのパリ第9大学Bernard COLASSE教授にインタビューを実施し、フランスの企業については各企業が公表しているアニュアル・レポートを分析した。 会計研究の動向については、欧米諸国における無形資産研究を調査した。とりわけ、自己創設無形資産の認識に積極的な学派と消極な学派の両極にある考え方を整理し、今後の無形資産会計を展望することとした。
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