研究課題
MOTに関わる管理会計手法の開発として、研究・開発・事業化・産業化のプロセス管理について、とくに、製造業と物流業をケースとして研究をおこなった。具体的には、トレーサビリティ・システム、データ・マネジメント、BPM(ビジネス・プロセス・マネジメント)の融合手法を提案し、実務への適用を試みた。製造工場において、徹底して品質保証技術を確立することは重要であり、その視点でのBPMの意義は大きいが、最終製品品質だけでなく、製造データと品質データをトレースし、品質問題の解決からプロセスの改善に結びつくためにBPMの適用が望まれている。品質保証のために、仮説から原因を推定するのではなく、仮説を検証できるだけのデータの確保が必要になる。つまり、生産条件、生産状態と個体管理を直結させたトレーサビリティ・システムが必要である。戦略を中核に据えるBSC(バランスト・スコアカード)に対して、BPMではプロセスを重視する。BPMをBSCのフレームワークに当てはめて、いわばプロセス重視型のBSCを考えれば、BPMの位置づけがより明確になるであろう。すなわち、BSCでの因果関係分析からKPI(Key Performance Indicator、主要業績評価指標)の修正、変更、ならびに、ビジネス・プロセスの変更さらには戦略マップを継続的に実施する。仮説の修正、環境変化の影響を随時、直接取り込むことが可能になる。BPMとデータ・マネジメントは、結果的にBSC(Balanced Scorecard)の枠組みでの業績管理にマッピングすることが可能であることがわかった。
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International Journal of Automation Technology Vol. 2, No. 4
ページ: 266-275
ビジネスリサーチ No. 1015
ページ: 41-48
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