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2007 年度 実績報告書

公共空間の希薄化と個人化傾向の理論的探究

研究課題

研究課題/領域番号 19530428
研究機関群馬大学

研究代表者

伊藤 賢一  群馬大学, 社会情報学部, 准教授 (80293497)

キーワード社会学 / 理論社会学 / 社会学史 / 個人化 / 公共圏 / マクドナルド化 / 再魔術化
研究概要

本年度は,本研究課題が関わる諸問題の総合的な検討と具体的な研究戦略の組立てを中心に実施した。
第一に,先行研究としての公共空間の希薄化、個人化理論の検討では,U.BeckやZ.Bauman,A.Giddensらの現代社会学理論における個人化傾向と,現代政治理論におけるソーシャルキャピタル論に関する理論的サーヴェイを行ったが,特にG.Ritzerがマクドナルド化理論の枠組みを超えて,再魔術化(reenchantment)という新しい概念を中心に研究を進めていることに注目し,こうした消費社会化傾向が従来型のコミュニティと親密圏に大きく影響を与えている可能性を検討した。Ritzerのマクドナルド化理論は現代の社会変動のある特徴的な面を把握しており注目に値するが,その概念的な弱点について,研究代表者は従来より学会発表や論文の形で指摘してきた。「再魔術化」の概念は彼の理論を精緻化していく際に重要な論点を提供するものであり,本研究としても引き続き詳細に検討すべきであることが判明した。
第二に,現代社会の各領域における社会変動(家族の個人化/職場の個人化/労働慣行の変化/地域社会の衰退)に関する経験的研究のサーヴェイを行い,上記の理論的予測をある程度支持する経験的な調査結果が出ていることを把握した。
これらの検討結果に基づいて,本年度は次年度以降の研究計画の見直しと精緻化に務めたが,採択通知が10月だったため,成果の発表(学会発表、論文執筆)は次年度以降にずれ込むことになった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 備考 (1件)

  • [備考]

    • URL

      http://www.si.gunma-u.ac.jp/~itoken/kaken2007.html

URL: 

公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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