研究概要 |
ブラジル人住民の社会的統合が課題になっている中,調査地である西尾市における外国人住民の実態を再度把握することを目的に,外国人登録原票を母集団としてアンケート調査を行った。特別永住者をのぞく外国籍住民1000人を抽出,郵送,郵送回収による方法で9月に実施した。調査票は英語,スペイン語,ポルトガル語,中国語,ルビ付日本語で作成した。回収率は約29%。国籍も送付した比率にほぼ整合性がある比率で回収ができた。単純集計が終了し,さらなる分析を行っているところである。また,2001年から2004年にかけておこなったブラジル人集住県営住宅において行ったアンケート調査の補足のために再調査もおこなった。ただ,回収率が低く,参考程度のデータにしかならなかった。 さらに,秋以降の経済危機の影響をうけて,ブラジル人のコミュニティは大打撃をうけている。その実態を把握すべく,少しずつではあるが,関係機関へのインタビューやブラジル人たちへのインタビューを開始している。
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