研究概要 |
地域社会レベルでの環境ガバナンス形成において環境NPOの果たす役割と課題を明らかにすることを目的とし,滋賀県守山市のNPO法人「びわこ豊穣の郷」を対象として,参与観察,会員アンケート、コアメンバーインタビュー調査を実施した。(1)「びわこ豊穣の郷」は、1999年調査と比較して、会員の構成を多様化させており、(2) 居住歴や社会関係資本の多様化に対応して、「活動の志向性」や「財源確保」に関する会員の意識が多様化しており、「自立/連携」「ボランティア性/事業性」をめぐるジレンマの解決が課題となっており、(3)コアメンバーは、地域社会の他主体との連携をめぐり、多様かつ重層的に課題を認識していることを示し、他事例と比較を通じて一般化を図った。
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