本研究の目的は、日本、韓国、フランスのシングルマザーの就労困難性について明らかにした上で、3ヵ国のシングルマザーに対する就労支援の現状と課題を明らかにし、就労支援のあり方について検討することにある。その際、日本、韓国、フランスにおける家族観、家族制度、家族政策、ワークフェア政策の同一性や差異性に着目しながら、上記の事柄について検討する。また、その際、公的機関とNPOの役割分担に着目しながら、シングルマザーに対する就労支援のあり方について検討する。具体的には、上記の事柄を明らかにするために、韓国のシングルマザーを対象にインタビュー調査とアンケート調査を実施し、以前、日本のシングルマザーに行った調査結果と比較検討する。また、日本、韓国、フランスの公的機関とNPOにおける就労支援の現状と課題についてインタビュー調査する。さらに、3ヵ国の家族制度、家族政策、ワークフェア政策について明らかにする。
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