1、前年度までで、調査対象地(大分県中津江村)の基本的情報の収集、および、調査票による住民調査データの蒐集が一応は終わったので、平成21年度は調査データ分析を進めて、さらに追加の聞き取り調査を付加した年度であった。さらに、前年度に単純集計は、完了しているので、それを元にさらにいくつかの統計分析を加えて、21年度は、生活構造・生活意識の基本的分析を試みた。 2、前回1996年調査との比較を分析の一つの重要な焦点に据えているが、比較分析のための準備(前回調査の集計を行うためのデータの準備、それによる基本集計表の作成など)もほぼ終了した。 3、中津江村に加えて、適切な調査地域をもう一つ追加出来れば好ましいと思っていたが、中国山地での山村調査(調査票をつかったデータ蒐集や聞き取り調査)も21年度にて大枠は終了し、データセットをほぼ利用できるところまで作業が進んでいる。 4、さらに計量社会学的分析、山村集落の事例調査をも蓄積しつつあるが、研究成果は、一部、学会で報告した。21年度には定住問題などに関して、学会報告や論文を発表することができた。
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