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2008 年度 実績報告書

戦後世代による原爆被害の記憶の継承に関する社会学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 19530463
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

浜 日出夫  慶應義塾大学, 文学部, 教授 (30135644)

キーワード原爆 / 集合的記憶 / 世代間継承
研究概要

(1)ふたつの「グラウンド・ゼロ」調査
ともに「グラウンド・ゼロ」と呼ばれているふたつの場所、広島・原爆ドーム周辺とアメリカ・ニューヨークの国際貿易センター跡地の比較調査を行なった。両者の慰霊碑の比較、広島平和記念資料館とWTCビジター・センターの展示の比較を行い、両国における戦争の記憶の違いを分析した。とくに9・11テロ跡地が原爆爆心地を意味する「グラウンド・ゼロ」と呼ばれていることに現れているアメリカにおける原爆の記憶を明らかにした。
(2)被爆者調査史調査
昨年に引き続き、戦後継続的に行なわれてきた被爆者調査をそれ自体原爆の記憶の変遷を示す資料として読み直す作業を行なった。20年度は一橋大学が1960年代から今日まで継続して行なっている被爆者調査を中心として文献調査を行なった。一橋大学の被爆者調査が日本原水爆被害者団体協議会を中心とする被爆者援護法制定運動と密接な関係を結びつつ展開されてきたことが明らかとなった。また70年代に広島で調査を行なった中川清同志社大学教授への聞き取りを行ない、1975年に実施された厚生省原子爆弾被害者実態調査における政府・一橋大学・慶應義塾大学の役割を確認することができた。
(3)「相原資料」調査
戦後、在野で原爆被害の調査を行なってきた故相原秀次氏が広島平和記念資料館に寄贈した資料(「相原資料」)の調査を行い、相原資料の全体像を把握するとともに、慶應義塾大学が行なった調査との間に研究交流があったことを示す資料を確認した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2008

すべて 図書 (1件)

  • [図書] 社会変動と社会学2008

    • 著者名/発表者名
      浜 日出夫
    • 総ページ数
      240
    • 出版者
      ミネルヴァ書房

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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