研究概要 |
質問紙法に基づくパネル調査第一波を実施した。パネル調査のレスポンデント構成は,実験群としての10歳(小学4年生)から12歳(小学6年生)までの女性サンプルを各コーホート63名,併せて189名と,内部統制群αとしての13歳(中学1年生)から15歳(中学3年生)までの女性サンプルを各コーホート同様に63名,併せて189名,内部統制群βとしての16歳(高校1年生)から18歳(高校3年生)までの女性サンプルを各コーホート同様に63名,併せて189名,合計567名である。実験群となるローティーンのこの時期は,彼女たちを取り巻く疑似環境は急速に,「ファッション誌に傾斜したジェンダー化」一色に染まってゆく。アーケードゲーム「オシャレ魔女ラブandベリー」の消費者たるこの時期の彼女たちは,同時に,疑似環境下においても,若者ファッションの聖地を崇める「渋谷マルキュー年齢」であり,性愛をめぐっては,恋愛至上主義に嵌り込んでゆく「ロマンチック・ラブ・イデオロギーの社会化タイミング」および「強制的異性愛の社会化タイミング」を迎えており,メイクに関しては初めての「化粧洗礼」そして神経質までの「無臭規範の社会化タイミング」の時期であり,エステなどを意識しはじめる「美容に係わる接触第1波」と,より劇的な「美容整形に係わる衝撃第2波」を続けざまに経験してゆくことが,仮説として予想され,目下,詳細な因果分析を施している最中である。
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