昨年度の第一波に続き、質問紙法に基づくパネル調査第二波を実施した。パネル調査のレスポンデント構成における有効票は、便宜的に昨年度の学年に対応表記するならば、実験群としての10歳(小学4年生)から12歳(小学6年生)までの女性サンプルが併せて138名と、内部統制群αとしての13歳(中学1年生)から15歳(中学3年生)までの女性サンプルが併せて132名、内部統制群βとしての16歳(高校1年生)から18歳(高校3年生)までの女性サンプルが併せて115名、合計385名であった。実験群となるローティーンのこの時期は、彼女たちを取り巻く疑似環境は急速に、「ファッション誌に傾斜したジェンダー化」一色に染まってゆく。アーケードゲーム「オシャレ魔女ラブandベリー」の消費者たるこの時期の彼女たちは、同時に、疑似環境下においても、若者ファッションの聖地を崇める「渋谷マルキュー年齢」であり、性愛をめぐっては、恋愛至上主義に嵌り込んでゆく「ロマンチック・ラブ・イデオロギーの社会化タイミング」および「強制的異性愛の社会化タイミング」を迎えており、メイクに関しては初めての「化粧洗礼」そして神経質までの「無臭規範の社会化タイミング」の時期であり、エステなどを意識しはじめる「美容に係わる接触第1波」と、より劇的な「美容整形に係わる衝撃第2波」を続けざまに経験してゆくことが確認されている。
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